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へ〜んなパリの中国人デモ

19日に、パリのレピュブリック広場で、「フランスは、チベットに対する偏向報道をやめろ」という、在仏中国人のデモがあったそうだ。

見た瞬間、「へ〜んなの」と思った。

あんなにたくさんいる中国人が、全員同じTシャツを着ているのだ。

フランス人は、パンを買いに行くように、自分が主張したい事があったらさっさとデモに参加する人たちだ。そしてもちろん、同じように自然にデモを企画する人がいるわけだ。お腹が空けば台所に人が集まるように、自然にデモは行われる。デモは、市民の津々浦々まで、3世紀近くの年季が入っている。

だから、中学生からお年寄りまで、ホームレスから大統領まで、「変なデモ」と全員が思ったと思う。

言いたい事があって自然発生的に集まったデモに、なぜユニフォーム(お揃い)がある? みんな普段着で集まってくるのが普通でしょう。そりゃ、お約束になっているメーデー(5月1日)のデモとか、「毎年この時期にデモをしている恒例のもの」とか(例:必ず毎冬のある時期にやってる「毛皮追放のデモと署名運動」など。もっとも正確にはユニフォームじゃないけど)、あるいは一部の執行部の人数人だけがユニフォームを着ているということはあると思う。

つまり、あのデモは誰かが企画した「ショー」なのだ。市民が自発的に、自然発生的に、自分の主張をするために集まったものではないのだ。そのバックは、大勢の人にぴかぴかのま新しいTシャツを作り着させるだけの力とお金があるところで、そこが「動員」したのだ。しかもそのデザインたるや、中国本土が赤くデザインされてるもので、「これがうちの領土だ!」と意味しているようなものだ。

言うまでもなくそりゃ、中国政府に決まってるでしょ。

よって、たいへんヘソが茶をわかすものなのでした。

しかし、中国人多いな〜。最近はヴィザをとるのが難しくなっているというが、そりゃ当然だろう。アジア人にはうといフランス人が中国人(特に学生)にヴィザを与えているうちに、あっというまにパリ20区の1区くらいの地域を占拠してしまった。その地域に行ったことのあるフランス人曰く、「汚くて吐き気がする」「食べ物はすごく安いが、触る気にもなれない」「変なヤツが大勢たむろしていた」とのことで、本国の一本裏道そのもののようなのだ。

ちなみに、前にこの地区のルポをやっていた。不法労働者の取材で、六畳くらいの部屋でタコ部屋で8人くらい寝ている人たちは、みんな北の方の同じ場所の出身だった。そこに実際にフランステレビ取材班が行くと、工場が閉鎖された灰色の失業者があふれる街だった。炭鉱が閉鎖された街を戦前の「女工哀史」の時代にしたような雰囲気。そこに意気揚々とフランスへのビザを斡旋する会社が出てきたり(かなりインチキくさい)、「娘はフランスに働きにいって、今は結婚して幸せに暮らしている」とエッフェル塔と写っている娘の写真を見せながら語るお父さんとか。。。(その女性は違法滞在になり、行方が突き止められなかったらしい)。あとお決まりだけど、パリの中国人地区の売春婦の取材もやっていて、とても安いのが特徴だと語っていた、、、(ほんとフランスって、売春婦ルポが多いよ。まあ日本と違って「お客で行きました〜」みたいなエンターテイメント?深夜番組がないからね。ないほうがいいけど。形を変えただけで、結局一般の関心は高いということなのかも)

ああ、でもここはパリなんだけど。。。

数じゃかなわない。ほんと、数で勝負の国民だ。不法で働きに来ている人だけじゃなく、学校にも行っていない子供もたくさんいるみたいで、どうなるのかな。

でもデモに動員された中国人は、私の想像するに、「フランス人のように『自由に』ものを言って、街をデモしてみる」というのが、実際はうれしくて仕方ないのかもしれないね。そんな気がするよ。

追記:TF1の20時のニュースでは、さらっと流していた。今日はそれほど大したニュースがなかったのに、かなり終わりのほうに「中国ではフランスに対する抗議活動が続いている。パリでは今日、西洋のメディアが偏向しているといって、中国人のデモが行われた」。それだけ。「西洋のメディア」というところがポイントだね。まあ自分たちを批判しているデモだから、大きく取り上げるわけないとはいえ、そーいうことではなく、プロパガンダ臭が強すぎて「くだらん」と思ったからのような感じもする。

さらに追記:中国の反フランス運動がさすがにまずいと思ったか、サルコジ大統領は特使を二人派遣することになったそうだ。私はちょっと「ざまあみろ」と思った。サルコジは、まだシラク大統領の時代、日本を小バカにして、自分は中国に詳しいみたいな事を言っていたものだ。もちろん、シラク大統領が大の親日家(土偶とはにわの区別がつくという)であるので対抗するためだろう。あと、中国が経済上で注目を集めていて、大きな国家ビジネスのチャンスがあるせいもある(武器とかエアバスとか売ってますね)。
でも、そういう「能天気」な親中発言を聞いて、私は「。。。この人、全然わかってないのね」と思った。
今回のことで、相手は自分たちの常識がまったく通用しない相手であるということがわかったでしょう。「中国は共産主義とはもはやいえない」なんて、ただの寝言。
いい教訓になると思うな。

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コメント 6

鯉三

はじめまして。
中国って、ほんとどうしようもないですね。
台湾の家楽福(カルフール)はいつもどおりに繁盛しています。
by 鯉三 (2008-04-20 15:04) 

saoli

鯉三さま
コメントありがとう。ブログ拝見しましたよ。
日本はこの状況を大いに活かしているのかな。西洋先進国が、「人権」の美旗をおろすことはなく、むしろ政治的にはこれを利用して有利な立場にもっていこうという思惑が見え隠れするほどしたたかなのに対し、日本は、先進国であり非西洋であることを十分に活用して、対中国で国益になるように動こうという意識はあるのだろうか。聞こえてくるのは「中国を刺激するな」とかいう、平民の発想であるアホな声ばかりですが。。。心配です。




by saoli (2008-04-21 17:44) 

鯉三

再びおじゃまします。
サルコジは親中派を自認していたのですか。あのどでかいエアバスは確かに中国でしか売れないでしょうが、一方的に儲けられるのを中国が黙って見ているわけはないですよね。

しかし、中国の常識を理解できる国など果たしてあるのでしょうか。非西欧だからといって、日本や韓国が渡り合える国だとはとても思えません。しかし簡単に無視もできないし、どうしたものなのでしょうか。今は少なくとも中国の属国ではないのですから、日本政府が強気の発言をしてもそれなりのインパクトを与えられるはずなのですが、腰がひけまくってますね。
by 鯉三 (2008-04-22 01:20) 

さか

初めまして。
「ニッポンの評判」という本を読み終え、内容の素晴らしさから著者のお名前で検索したところ、こちらのブログにたどり着きました。
とくに最終章の「フランス」編では、日本の良さは優に及ばず、フランスという国の素晴らしさも感じることの出来るとても気持ちの良い内容でした。
政治や経済の問題だけではなく、多くのメディアがネガティブな報道に終始するため、日本全体が元気のない気落ちした状態のような昨今、本当に良い(元気になれる)本に出会えました。
この本に書かれている、日本(人)の良い面だけではなく、改善すべき点などもシッカリと受け止め、考え、実際の行動に変えていく人間でありたいと思います。
本当にありがとうございました。

この本を読んで、フランスに行ってみたくなりました。
これから、ブログもチェックさせていただきます。

それでは、お体に気をつけて。
by さか (2008-09-05 15:54) 

kitazawa

中国オリンピックの開会式で主席の挨拶に並ぶ各国の大統領達・・・サルコジはピザ屋の配達のオッさんにしか見えなかった。
「ニッポンの評判」是非購入したいです!^^
もうsaoliさんのファンですよ!
by kitazawa (2008-11-13 12:56) 

saoli

さか様
コメントありがとうございます。とても嬉しかったです。
これからもよろしくお願いしますね!


by saoli (2008-11-23 20:47) 

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